Carecalculate社会保障制度と費用を知る

介護予防訪問リハビリテーションの制度と支援内容

掲載内容:2026年6月1日施行の介護報酬改定に基づく内容

まず知っておきたいこと

どんなときに使う?
要支援1・2の人が、家での動作や生活の力を保ち、改善するための訪問リハビリです。
費用が変わるのは?
20分を単位とする回数や利用期間などで変わります。介護予防の料金を使い、要介護の料金とは分けます。
次はどこへ相談する?
主治医と介護予防の担当者に、転びやすさや外出の難しさなど、生活で困る場面を伝えてください。

詳しい対象条件と根拠は、この後の説明に掲載しています。

要支援1・2の方が自宅でできることを続けるための訪問リハビリを紹介。利用条件、職員の役割、計画の見直しと費用例を解説します。12か月超の減算と利用終了は別のこととして説明し、計算へ案内します。

できることを続けるための、自宅でのリハビリ

最近、立ち上がりに時間がかかる。転ぶのが心配で外へ出なくなった。介護予防訪問リハビリテーションは、要支援の人が自宅での生活を続け、状態が悪くなることを防ぐために使うサービスです。療法士が自宅へ来て、本人の力を生かす練習や助言を行います。

「予防」は、ただ運動の回数を増やすという意味ではありません。自分で食事をする、家の中を移動する、好きな活動を続けるなど、本人にとって大切な生活を目標にします。職員に何でも代わってもらうのではなく、できることを一緒に探します。

この説明と表の根拠を確認する

要支援1・2で、通院が難しい人が対象

要支援1・2の認定を受けた人のうち、通院が難しく、医師が訪問によるリハビリを必要と判断した人が対象です。認定区分だけで使う内容や回数が決まるわけではありません。主治医と、地域包括支援センターなどの介護予防ケアプランの担当者に相談します。

要介護1~5の人は訪問リハビリテーションを使います。また、訪問看護事業所の療法士が来る場合は介護予防訪問看護の一部であり、このページの料金とは異なります。契約書や利用予定表にあるサービス名を確認してください。

要介護の人の訪問リハビリを見る

介護予防訪問看護との違いを見る

この説明と表の根拠を確認する

普段の生活のどこを楽にしたいか、一緒に考える

まず、本人が困っている動作と、続けたいことを確かめます。例えば、椅子から立つ、食卓まで歩く、着替える、家族と話すといった場面です。体の状態だけでなく、家の中の段差や使う道具、家族の手助けも踏まえて計画します。

相談から生活で試すまでの例
段階本人・家族が相談できること
目標を決める「台所まで自分で歩きたい」など、実際の暮らしの希望を伝える。
方法を練習する医師の指示と計画に沿って、動き方や道具の使い方を療法士と練習する。
訪問のない日にもつなげる自分で安全にできること、家族が手伝うこと、控えた方がよいことを確認する。
成果を確かめるできるようになったこと、疲れる場面などを伝え、次の目標や方法を考える。

表は支援の進め方をイメージするための例です。病気や体調によって適した内容は違います。話すことや飲み込みに困っている場合も、対応できる職種がいるかを事業所に相談しましょう。

この説明と表の根拠を確認する

どこから、どんな職員が来る?

病院、診療所、介護老人保健施設、介護医療院が事業所となり、医師と療法士が連携します。療法士には理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)がいます。本人に必要な支援に合う職種が担当します。

事業所として必要な体制
項目国の基準
医師必要な数を1人以上置き、原則として常勤。みなし指定の介護老人保健施設・介護医療院では施設の医師配置基準を満たす特例があります。
療法士PT・OT・STを合わせて1人以上。3職種すべてが各1人必要、という意味ではありません。
場所と備品事業を行う専用の区画と、必要な設備・備品。利用者の自宅に一律の部屋の面積を求める規定ではありません。

この人数は毎回の訪問人数ではありません。医師が診療し、指示を受けた療法士が訪問する仕組みです。要介護向けの訪問リハビリと一体で運営する場合の配置の特例もあります。担当する療法士、指示する医師、日程変更などの相談窓口を確認しておきます。

この説明と表の根拠を確認する

計画には期間も決めて、途中で振り返る

主治医と介護予防ケアプランの担当者へ相談し、事業所の医師の診療を基本に、療法士と計画を立てます。別の医療機関の医師から情報提供を受けて行う場合にも所定の条件があります。医師の関わりなしで始めるサービスではありません。

  1. 本人の希望、困っている動作、自宅の環境を伝える。
  2. 医師と療法士が、目標と具体的な支援内容、実施する期間を計画にする。
  3. 内容と料金の説明を受け、同意した計画の写しを受け取る。
  4. 計画した期間の途中で達成状況を確かめ、担当者と共有する。状態が変われば計画を見直す。

国の基準では、開始から計画した期間が終わるまでに少なくとも1回は目標の達成状況を確かめ、記録と報告を行います。回数を消化するだけでなく、本人が望む生活につながっているかを振り返ることが大切です。

要支援・要介護認定の申請を確認する

この説明と表の根拠を確認する

20分の基本負担は1割なら298円が目安

20分を1回として数え、基本は1回298単位です。1単位10円の地域なら費用全体は2,980円で、1割負担の人の基本部分は298円。40分の訪問なら2回分です。

加算・減算なしの基本部分(1単位10円)
負担割合20分40分
1割298円596円
2割596円1,192円
3割894円1,788円

40分を月8回使う例では、20分単位で16回分、基本4,768単位です。処遇改善加算1.5%の72単位(四捨五入)を足すと4,840単位。1単位10円・1割負担なら月4,840円になります。ほかの加減算や医師の診察料、交通費は含まない例です。

当サイトは処遇改善加算1.5%を固定して試算します。利用期間による減算は選べますが、同じ建物への訪問、診療未実施、短期集中の支援など、ほかの加減算をすべて含めてはいません。限度額超過や公費による軽減も、通常負担とは別に確認します。

利用日・時間・12か月経過の条件を選んで計算する

単位数と加算・減算の条件を見る

通常の訪問地域の外に来てもらう交通費などは、事前の説明と同意に基づき別料金となる場合があります。事業所には、保険の自己負担と保険外費用を分けた見積もりを出してもらいましょう。

この説明と表の根拠を確認する

12か月を超えると終わり? 回数と料金の注意

開始した月から数えて12か月を超えて利用すると、一定の要件を満たす場合を除き、20分の1回につき30単位を減らして計算します。これは料金の規定で、12か月で必ずサービスが終了するという意味ではありません。必要性と目標を踏まえて利用を見直します。

この減算に当てはまる基本部分は298-30=268単位です。40分を月8回、処遇改善加算1.5%だけを付ける同じ条件なら、基本4,288単位+64単位=4,352単位。1単位10円・1割負担で月4,352円が目安です。

通常は20分の単位で週6回まで。40分ずつなら週3日の計算です。退院・退所から3か月以内に医師の指示で行う場合は週12回までの特例がありますが、当サイトの予防の計算は通常の週6回の範囲を対象にしています。

急に状態が悪化し、医師が一時的に頻回の訪問を特別に指示した期間は、14日間を限度に医療保険で扱う場合があります。その期間の支援を、通常の介護予防訪問リハビリの料金にそのまま足して計算することはできません。

この説明と表の根拠を確認する

指定難病などの助成を使えることがある

介護予防訪問リハビリは、指定難病の医療費助成の対象となる介護サービスに含まれます。認定された指定難病と、それに伴って生じた傷病のためのサービスであること、難病の指定医療機関による提供であることなどが条件です。受給者証の有効期間と自己負担上限も確認します。

生活保護の介護扶助や自治体の助成も、本人の条件やサービスの範囲で扱いが異なります。事業所と窓口に受給者証等を示して相談してください。計算画面の通常負担が、そのまま助成後の支払額になるわけではありません。

国の公費・指定難病の助成を見る

自治体の助成を見る

この説明と表の根拠を確認する

困ったときの相談先と、守られる約束

事業所は個人情報を守り、感染症や災害に備え、虐待を防ぐ体制を整えます。身体の動きを制限する行為は、生命や身体を守るための緊急やむを得ない場合を除いて禁止です。例外の場合も理由や時間などを記録します。

計画・実施内容や苦情・事故などの記録は、国の基準で完結から2年間保存します。自治体の条例等でより長い場合もあります。料金や対応で困ったら、事業所、介護予防ケアプランの担当者、市区町村や国民健康保険団体連合会へ相談できます。

この説明と表の根拠を確認する

出典・掲載範囲

2026年6月施行の介護報酬と国の介護予防訪問リハビリテーションの基準に基づきます。金額例は1単位10円の条件です。人数は事業所の基準です。自治体の条例、事業所の届出、契約内容で個別の条件を確認してください。

利用する前のQ&A

訪問リハビリの40分は、計算で何回と入力しますか?

対象:訪問リハビリテーション・介護予防訪問リハビリテーション

掲載内容:介護報酬の算定基準・留意事項と、当サイトの2026年6月以降の試算対応範囲

40分を2回として算定する予定なら、利用日に「2回」と入力します。ここでの1回は20分の算定単位で、家に来る回数ではありません。たとえば1日に1度、40分の訪問を受けても、入力は2回です。実際の時間と算定回数は、医師の指示・計画に沿って事業所に確認してください。

要介護の方は「訪問リハビリテーション」、要支援の方は「介護予防訪問リハビリテーション」の画面を使います。理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の回数を合わせて入力します。訪問看護の一環で受けるリハビリや、医療保険の訪問リハビリには、この計算を使いません。

制度の通常枠は1週6回までですが、当サイトは入力した予定のどの連続7日間でも6回以内かを確認する、厳しめの制限です。制度上の週の区切りを判定しているわけではありません。月初・月末に利用する場合は、適用条件欄の前月・翌月の予定も入力します。その分は回数確認だけに使い、当月の料金には足しません。

退院・退所の日から3か月以内に医師の指示で行う週12回までの特例は、この試算には含みません。回数エラーが出ても、必要な支援を受けられないと決めつけず、事業所に予定と算定方法を確認してください。

根拠・参考:厚生労働省:令和3年改正の留意事項通知(訪問・介護予防訪問リハの回数規定)(PDF29頁(印刷23頁)第2の5(1)⑦、PDF204頁(印刷13頁)介護予防訪問リハ(1)⑦。改正後左欄。) 訪問リハビリテーション:算定解説と根拠資料(当サイトの入力・計算範囲。制度全体の制約とは区別。) 介護予防訪問リハビリテーション:算定解説と根拠資料(当サイトの入力・計算範囲。制度全体の制約とは区別。)

この質問のリンク
このサービスのQ&Aをすべて見る