Carecalculate社会保障制度と費用を知る

就労選択支援の制度と支援内容

掲載内容:2026年度の障害福祉制度の概要

まず知っておきたいこと

どんなときに使う?
自分の希望や得意なこと、必要な配慮を整理し、働き方や支援先を選ぶための支援です。
費用が変わるのは?
実際に支援を受ける日や追加の支援などで変わります。支給決定された期間と支援内容を確認します。
次はどこへ相談する?
市区町村や相談支援の担当者に、働き方を迷っていることを伝え、対象条件と利用の進め方を聞いてください。

詳しい対象条件と根拠は、この後の説明に掲載しています。

自分に合う仕事や働き方を考える就労選択支援。作業体験で確かめること、本人も参加する話合い、原則1か月の期間と利用料を解説します。B型を初めて使う場合の条件と例外、利用中のサービスや学校との調整も分かります。

自分に合う仕事や働き方を、体験しながら考える

就労選択支援は、障害のある人が「どんな仕事や働き方なら自分に合うか」を考えるためのサービスです。話を聞いてもらい、短期間の作業などを体験し、得意なこと、疲れやすい場面、必要な手助けを整理します。2025年10月に始まりました。

試験の点数で進路を決める制度ではありません。担当者は、本人が働けるかどうかや、必ず使うべき事業所を一方的に決めません。体験から分かったことと本人の希望を合わせ、次の選択に使える情報にします。

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できた量だけでなく、どんな方法なら取り組みやすいかを見る

体験や話合いで確かめること
場面一緒に整理すること
作業に取り組む得意な作業、難しい手順、道具や説明の工夫で変わること。
しばらく続ける疲れ方や集中の続き方、休憩や時間の調整が必要か。
人とやり取りする質問しやすい方法、指示の受け方、周囲に伝えてほしい配慮。
働き方を考える希望する仕事・場所・時間、通院や暮らしとの両立。

このように、体験や面談から状況を整理することを「アセスメント」と呼びます。できなかった作業だけを並べるのでなく、説明を紙にすると分かりやすい、短い休憩を入れると続けやすい、など役立つ条件も残します。

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就労移行・A型・B型を考えている人や、利用中の人

就労移行支援や就労継続支援A型・B型の利用を考えている人、すでにこれらを利用していて働き方を見直したい人が対象です。今の進路をまだ決めきれていなくても、希望や迷っていることを市区町村や相談支援の担当者に伝えられます。

2026年度に確認したい利用場面
希望・状況扱い
B型を新たに利用したい2025年10月から、原則として就労選択支援で課題等を整理してからB型の利用につなぐ。
50歳以上、障害基礎年金1級を受給、又は就労経験があり年齢・体力の面で一般企業で働くことが難しくなったB型の対象に関する別の条件がある。全員が必ず就労選択支援を先に使う扱いではない。
A型や就労移行支援を検討中、又は就労系サービスを利用中本人の希望で就労選択支援を相談できる。2026年度に全員へ一律の事前利用を求めるものではない。

近くに事業所がない、利用待ちが長いなどで受けられない場合は、市区町村へ相談します。B型への利用につなぐために就労移行支援事業所等で評価する取扱いがあります。自分の判断だけで手続を飛ばさず、使える方法と時期を確認します。

2027年4月以降のA型新規利用などへの取扱いは、2026年度の条件と分けて考えます。このページでは将来の予定を、今すでに必要な条件として扱いません。

就労継続支援B型の対象と働き方を見る

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原則1か月。毎日通うと決まっているわけではない

支給決定の期間は原則1か月です。本人の状況を確かめるための利用日と内容を相談し、必要な体験や話合いを組みます。月の利用日数の上限は原則として「その月の日数-8日」です。上限まで通わなければならない、という意味ではありません。

自己理解に大きな課題があり継続した体験が必要な場合や、体調・集中力等を時間をかけて見る必要がある場合は、例外として、もう1か月の支給決定が一度だけ可能です。最初からその事情が明らかなら2か月の決定もできますが、さらに延ばすことはできません。

以前に他の機関で評価を受けた人は、その資料も相談時に伝えます。原則1年以内の結果を活用することができますが、本人の状況が大きく変わった場合や情報が足りない場合は、必要な部分を改めて確かめます。

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本人も話合いに参加し、結果を受け取って次へ進む

作業の体験等の後は、本人と、市区町村・相談支援・就労支援など必要な関係者で話し合います。「自分ではどう感じたか」「何をしてみたいか」を改めて確認します。体験の結果だけで、本人の希望を置き去りにしないことが大切です。

整理した結果は本人と相談支援事業所等へ渡されます。得意なこと、必要な配慮、これからの候補が、自分に分かる言葉で書かれているかを確認しましょう。違うと感じた部分や分からない言葉は、その場で質問できます。

次に考えられる選択肢
希望つながる先の例
一般の会社で働きたいハローワーク、障害者就業・生活支援センター、就職に向けた訓練等。
就職に向けて準備したい就労移行支援などで必要な力や働き方を確かめる。
支援を受けながら働きたいA型・B型などの仕事内容や条件を比べ、見学や申請へ進む。

就職に向けて準備する就労移行支援を見る

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就労選択支援員が担当し、地域の選択肢を調べる

就労選択支援員は、利用者15人につき常勤換算で1人以上の配置です。常勤換算は職員の勤務時間を常勤職員何人分かに直した数で、1対1で一日中付き添うという意味ではありません。支援員には所定の研修要件があります(経過措置を含む)。

事業所には作業や相談のための場所を備え、本人に必要な体験ができるようにします。運営する法人には、一般就労につないだ実績等も求められます。見学では、どんな作業を体験できるか、会社での体験があるか、どの地域の仕事や事業所を紹介できるかを聞くと役立ちます。

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費用は実際に支援を受けた日数で考える

10日利用・1単位10円と仮定した例
計算単位・金額
基本部分1日1,210単位×10日=12,100単位。
処遇改善加算Ⅱイ11.3%1,367単位を加え、合計13,467単位。
給付対象費用と原則1割134,670円の1割は13,467円。所得に応じた月額上限を適用する前の額。

生活保護・住民税非課税世帯は上限0円、一定の所得までの課税世帯は9,300円、それ以外は37,200円です。例えば上限9,300円の人がこの例だけを利用するなら、給付対象の負担は9,300円までとなります。成人は原則本人と配偶者の所得で区分し、他の対象サービスも利用する場合は合計して上限を管理します。

例には食費・交通費や、ほかの加算・減算は含みません。本人が参加する会議や企業訪問も直接支援として報酬の対象になりますが、本人が参加しない関係機関との調整だけの日は対象になりません。作業体験で工賃が生じて支払われる場合もありますが、毎回決まった賃金を受け取る制度ではありません。

利用日数から就労選択支援の費用を計算する

直接支援や加算の算定条件を見る

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市区町村に相談し、今のサービスや学校と日程を調整する

市区町村の障害福祉窓口や相談支援事業所に、考えている働き方を伝えます。利用する事業所と期間を相談し、サービス等利用計画や支給決定の手続を進めます。体調、通いやすい時間、説明の受け方、過去の体験資料も共有しましょう。

就労移行支援やA型・B型を利用中で、更新や事業所変更に向けて選択支援を使う場合は、客観的に考えられるよう、原則として別の法人の事業所を利用します。近隣に別法人がなく通うことも難しい場合などには例外があります。

学校在学中に利用する場合は、学校と市区町村にも日程を相談します。放課後等デイサービスとの同日利用が認められる場合があります。一方、B型など日中活動サービスと同じ日に使う場合は、両方の1日分の報酬をそのまま重ねられません。事業所同士で支援内容や費用の配分を調整します。

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本人の選択と、情報を共有する範囲を大切にする

結果に事業所名が書かれていても、そこへ行くことが決定したわけではありません。候補を比べ、別の可能性も聞き、自分の希望を伝えられます。支援の後に希望が変わった場合も、相談を続けられます。

学校、医療機関、会社などから情報を集めたり、結果を渡したりするときは、本人の同意と必要な手続を確認します。誰に何を伝えるか説明を求められます。進路を強く誘導された、不安を伝えにくいと感じたら、相談支援専門員や市区町村にも相談してください。

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体験中の体調や移動の不安は、始める前から相談する

作業中に疲れた、体調が悪い、説明が分からなくなったときに、どう知らせて休むかを決めておきます。医療的な配慮や服薬の時間がある場合は、体験先も含めて対応できる範囲を確認します。

企業への移動方法、災害や悪天候で中止する場合の連絡先、欠席した場合の日程の扱いも確認しましょう。無理をして普段と違う力を出すより、必要な配慮が分かることが、次の働き方を考える材料になります。

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出典・掲載範囲

2025年10月開始の制度、2025年9月改正の実施通知、2026年6月の報酬に基づきます。2027年度以降の予定を2026年度の利用条件に混在させません。料金例は10日・1単位10円・処遇改善加算Ⅱイで、ほかの加減算と実費を含みません。

利用する前のQ&A

就労選択支援の試算は、利用できる期間や働き先も決めてくれますか?

対象:就労選択支援

掲載内容:2026年6月施行の障害福祉サービス等報酬改定に基づく内容

利用資格、支給期間、働き先を決める計算ではありません。就労選択支援は、本人の希望や得意なこと、必要な支援を整理し、働き方の選択につなげる支援です。

所定のアセスメント等を行った日数の基本報酬に、処遇改善Ⅱイ11.3%を固定で加えます。支給決定期間と実施内容は確認済みのものを使い、他の加減算や実費は別に確認します。

根拠・参考:就労選択支援:算定解説と根拠資料(当該サービスの費用の構成・対象条件・掲載期間。各項目に一次資料への参照を掲載)

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