Carecalculate社会保障制度と費用を知る

訪問入浴介護の制度と支援内容

掲載内容:2026年6月1日施行の介護報酬改定に基づく内容

まず知っておきたいこと

どんなときに使う?
自宅のお風呂に入るのが難しい人に、看護職員と介護職員が浴槽を持ち込んで入浴を手伝います。
費用が変わるのは?
訪問回数のほか、全身の入浴か体の一部を洗う支援か、訪問する職員の体制などで変わります。
次はどこへ相談する?
ケアマネジャーと訪問入浴の事業所に、体調、浴槽を置く場所、必要な介助を相談してください。

詳しい対象条件と根拠は、この後の説明に掲載しています。

浴槽を自宅に持ち込む訪問入浴の流れ、要介護の利用条件、通常3人の職員体制と費用例を紹介します。全身入浴が難しい日の清拭・部分浴の条件、浴槽を置く場所の相談、月額の試算へ案内します。

自宅に浴槽を持って来てもらう入浴の支援

ベッドから浴室へ移るのが難しい、自宅の浴槽では安全に入れない。訪問入浴介護は、こうした人の自宅に職員が浴槽を持ち込み、体を洗い、お湯につかることを支えるサービスです。自宅で暮らしながら清潔を保ち、気持ちよく過ごすことを目指します。

ヘルパーが自宅のお風呂で入浴を手伝う「訪問介護」とは、使う設備と訪問する体制が違います。どちらが合うかは、本人の動きや体調、自宅の広さ、家族の負担をケアマネジャーに伝えて相談できます。

自宅のお風呂で介助を受ける訪問介護との違いを見る

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要介護1~5で、自宅での入浴に支援が必要な人へ

介護保険の訪問入浴介護は、要介護1~5の認定を受け、自宅での入浴を支える必要がある人が使うサービスです。要介護度だけで回数が決まるわけではありません。本人の体調と希望、ほかの支援との組合せを踏まえてケアプランに位置付けます。

要支援1・2の人には「介護予防訪問入浴介護」があります。利用条件や職員の人数、料金が異なるので、認定区分に合う説明を確認してください。認定がまだなら、市区町村の介護保険窓口や地域包括支援センターへ相談します。

要支援1・2の人の訪問入浴を見る

介護保険の申請から利用までを見る

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お風呂に入る日には何をしてもらえる?

職員が本人の状態と希望を確かめ、入浴の方法を説明します。浴槽を準備し、体を洗う、浴槽へ移るといった難しい動作を支えます。本人ができる動作まで一律に代わるのではなく、その日の状態に合わせます。

体調に合わせた洗い方
方法どのような支援か
全身入浴持ち込んだ浴槽を使って入浴します。
部分浴全身の入浴が難しいとき、洗える部分を入浴させます。
清拭(せいしき)お湯につかる代わりに、体を拭いて清潔を保ちます。

体調不良などで全身入浴が難しいときは、本人の希望を確かめて清拭や部分浴に変えることがあります。急な体調の変化があれば主治医などへ連絡し、必要な対応を行います。「来てもらったから必ずお湯につからなければ」と無理をする必要はありません。

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通常は看護職員1人と介護職員2人で訪問

1回の訪問は、通常、看護師または准看護師1人と介護職員2人の計3人で行い、その中の1人がその回の責任者になります。事業所の在籍人数だけでなく、実際に誰が自宅へ来るのかを確認すると安心です。

職員と責任者の基準
役割国の基準
事業所に置く職員看護師・准看護師が1人以上、介護職員が2人以上。このうち1人以上は常勤。
看護職員が来ない場合身体の状態が安定し、入浴による支障のおそれがないと認められ、主治医の意見を確認した場合は、看護職員の代わりに介護職員を置けます。人数を2人に減らす特例ではありません。
管理者事業所ごとに、原則として管理の仕事を専ら行う常勤の管理者。管理に支障がなければ兼務できます。第46条は管理者に看護師など特定の資格を求める規定ではありません。

自治体が扱う「基準該当」という別の枠では、看護職員1人以上・介護職員2人以上を置きますが、管理者等の常勤に関する規定は指定事業所と異なります。契約する事業所の枠と給付の手続は、ケアマネジャーや市区町村で確認します。

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浴槽を置く場所と、当日の準備を相談する

事業所は、運営に必要な専用の区画と、訪問先で使う浴槽などの設備・備品を備えます。自宅に立派な浴室がないと使えない、というサービスではありません。本人の体に触れる設備や器具は、サービスを行うたびに消毒したものを使います。

利用前には、浴槽を置く場所、ベッドからの移動、職員や浴槽が通る経路、給湯・排水の方法、車を停める場所、タオル等の準備を事業所と相談しましょう。これらは住まいに合わせた確認事項です。国の第47条は、利用者の自宅に全国一律の「何㎡以上」という面積を定めていません。

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1回の基本負担は1割なら1,266円が目安

通常の体制で全身入浴を1回受ける基本費用は1,266単位です。1単位10円の地域なら費用全体は12,660円で、1割負担の人が払う基本部分は1,266円です。以下は加算・減算を入れない比較です。

1回の基本部分だけの例(1単位10円)
本人の負担割合本人が払う額
1割1,266円
2割2,532円
3割3,798円

部分浴・清拭は基本単位の90%、主治医の意見を確認して介護職員だけで訪問する場合は95%となり、両方に当てはまる場合もあります。実際の金額は地域の単価や事業所の加算で変わります。

例えば同じ事業所で通常の全身入浴を月4回、処遇改善加算Ⅱイ11.6%だけを付けると、基本5,064単位に587単位(四捨五入)を加えて5,651単位です。1単位10円・1割負担なら月5,651円になります。職員の賃金改善のための加算を含む例で、ほかの加算や保険外費用は含みません。

当サイトの試算は処遇改善加算Ⅱイ11.6%を固定しています。実際の事業所の届出が違う場合は金額も異なります。画面にない加減算、ほかの介護サービスとの限度額超過、公費による軽減は別に確認します。

利用日・入浴方法・地域を選んで月額を試算する

全身入浴・部分浴の単位数と加算の条件を見る

本人が選んで通常の訪問地域の外へ来てもらう交通費や、特別な浴槽水等の費用が別にかかることがあります。事前の説明と本人の同意が必要です。保険の自己負担、保険外費用を分けた見積もりを受け取りましょう。

国の公費・介護扶助などの支援を確認する

自治体の助成を確認する

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利用までの流れ

まず担当ケアマネジャーに「自宅のお風呂では何が難しいか」を伝えます。移動の難しさ、体調、本人が希望する入浴の仕方、家族が手伝えることを整理すると、相談しやすくなります。

  1. ケアマネジャーと訪問入浴が必要か、回数やほかの支援との組合せを相談する。
  2. 事業所と自宅の環境、主治医からの注意点、当日の訪問体制を確認する。
  3. 料金、キャンセル時の扱い、体調不良時の連絡方法を説明してもらい、内容に同意して利用を始める。
  4. 入浴後の疲れや困った点を職員とケアマネジャーへ伝え、方法や回数を調整する。
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困ったときの連絡と、安心して使うための約束

事業所は、事故や急な体調変化への対応、感染症対策、災害時のサービス継続に備えます。普段の連絡先と、訪問が難しくなったときの連絡方法を決めておきましょう。職員には、仕事で知った本人や家族の秘密を守る義務があります。

体を縛るなど本人の動きを制限する行為は、生命や身体を守るために緊急やむを得ない場合を除き禁止です。例外の場合も理由や時間などを記録します。苦情や事故、実際の支援等の記録は国の基準で完結から2年間保存します。自治体の条例等でこれより長い場合もあります。

対応に不安があれば、まず事業所の管理者やケアマネジャーへ相談できます。事業所への相談で解決しない場合は、市区町村の介護保険窓口や国民健康保険団体連合会も相談先です。

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出典・掲載範囲

2026年6月施行の介護報酬と国の訪問入浴介護の基準をもとに説明しています。人数は必要な体制の基準で、各事業所の実際の人数ではありません。金額例は1単位10円の条件です。地域の条例、事業所の指定区分・届出、契約時の説明書で個別の条件を確認してください。

利用する前のQ&A

訪問入浴で全身を洗えなかった日は、同じ料金ですか?

対象:訪問入浴介護・介護予防訪問入浴介護

掲載内容:2026年6月1日施行の介護報酬改定に基づく内容

同じとは限りません。訪問した日の体調などから全身入浴が難しく、本人の希望で体を拭く「清拭」や、髪・足などの「部分浴」を行った場合は、基本報酬を通常の90%で算定します。単に洗わなかっただけで、必ずこの扱いになるわけではありません。

看護職員を含む通常の体制なら、要介護の訪問入浴は全身入浴1回1,266単位に対し、清拭・部分浴は1,139単位です。要支援の介護予防訪問入浴は856単位に対し770単位です。単位は料金を計算するための数で、円とは違います。地域の単価、負担割合、加算などで支払額が決まるため、請求総額がそのまま1割安くなるという意味ではありません。

介護職員だけの体制には別の報酬があります。入浴で身体に支障が生じるおそれがないと認められ、主治医の意見を確認していることが条件です。料金を安くするために自由に選ぶ体制ではありません。どの体制・入浴内容で算定するかを事業所に確認してください。

当サイトでは、要介護と要支援の画面を分け、体制・入浴内容・利用回数から試算します。処遇改善加算はⅡイの11.6%に固定しています。実際の加算区分が違う場合や、初回加算・同一建物の減算などがある場合は見積りと差が出ます。結果下の対象範囲も確認してください。

根拠・参考:厚生労働省:指定居宅サービス介護給付費単位数表(別表2 イ注1・4・5。通常体制、主治医確認、本人希望による清拭・部分浴。) 厚生労働省:指定介護予防サービス介護給付費単位数表(別表1 イ注1・4・5。介護予防の基本単位と体制・部分浴条件。) 訪問入浴介護:算定解説と根拠資料(当サイトの試算対象、固定加算、対象外条件。) 介護予防訪問入浴介護:算定解説と根拠資料(当サイトの試算対象、固定加算、対象外条件。)

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