Carecalculate社会保障制度と費用を知る

訪問歯科の制度と支援内容

掲載内容:2026年6月1日施行の診療報酬改定に基づく内容

まず知っておきたいこと

どんなときに使う?
歯科へ通うのが難しい人が、自宅などで歯の治療や口の手入れに関する支援を受けます。
費用が変わるのは?
訪問の区分だけでなく、実際の治療や歯科衛生士の指導などで変わります。訪問料だけが支払総額ではありません。
次はどこへ相談する?
歯科医院に通院の難しさと口の状態を伝え、訪問できる地域、治療内容、費用を相談してください。

詳しい対象条件と根拠は、この後の説明に掲載しています。

歯科へ通うことが難しい人が、家や施設で歯・入れ歯の治療や口の手入れを相談する方法を説明します。2026年6月改定の訪問基本料、治療費との違い、人数・時間による区分、介護保険の管理指導との関係を確認できます。

通院が難しいとき、家や施設で歯の診療を受ける

訪問歯科は、病気やけがなどで歯科医院へ通うことが難しい人の住まいへ、歯科医師などが訪ねる診療です。歯が痛い、入れ歯が合わず食べにくい、口の中をきれいに保てないといった悩みを相談できます。

歯科医師による診察・治療と、歯科衛生士などによる日々の口の手入れの指導があります。何を治療し、家でどのように手入れを続けるかを、本人や家族と一緒に考えます。

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歯や入れ歯の治療と、毎日の手入れを相談する

訪問で相談したいこと
困りごと診察や指導の内容
歯や歯ぐきが痛む口の中を診察し、必要な検査・処置・治療を考える。
入れ歯が外れる・痛い入れ歯や口の状態を確認し、調整・修理などを検討する。
歯や入れ歯を磨きにくい本人や介護者が続けられる清掃方法を教わる。
食べる・飲み込むことが難しい口の機能を確認し、必要な指導や他職種との相談につなぐ。

訪問先でできる治療は、病状、必要な機器、部屋の環境などで変わります。すべての処置を自宅で受けられるとは限りません。訪問で行う部分と、医療機関での検査・治療が必要な部分を歯科医師に説明してもらいます。

訪問歯科衛生指導は、歯科医師の指示に基づいて、歯科衛生士・看護師などが本人や家族へ実地に教えるものです。医療保険では20分以上の指導などの条件があり、説明した内容は文書でも受け取ります。通常は月4回まで、所定の緩和ケアの対象者は月8回までです。

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通院できない理由と、訪問先の住所を伝える

病気や身体の状態により通院での歯科治療が難しい人が対象です。高齢者だけに限らず、介護認定も必須ではありません。「歯科医院が遠い」「外出の手間を減らしたい」だけで保険の訪問診療になるわけではありません。

自宅のほか、介護施設や一定の病院に入院中でも対象となる場合があります。歯科医療機関から原則16km以内が算定範囲です。付近に対応できる歯科医師がいないなど、特別な事情では例外があります。住所と療養場所を伝えて確認しましょう。

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歯の治療と、介護保険の管理指導を分ける

要介護・要支援認定があっても、歯の治療そのものは医療保険で扱います。一方、歯科医師や歯科衛生士などによる暮らしの中の管理指導は、介護保険の居宅療養管理指導・介護予防居宅療養管理指導になる場合があります。

「歯医者さんの訪問だから全部医療」「介護認定があるから全部介護」と一まとめにせず、診療・指導の内容ごとの費用を確認します。介護認定と公費の受給者証、現在使っているサービスを伝えましょう。

介護保険の居宅療養管理指導を見る

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訪問の基本料に、検査・治療・指導の費用が加わる

歯科訪問診療料の基本点数:2026年6月改定
同じ建物で同じ日に、この歯科医院が診療する人数基本点数
1人1,100点
2~3人410点(診療20分以上)
4~9人310点(診療20分以上)
10~19人160点(診療20分以上)
20人以上95点(診療20分以上)

1点10円なので、1人の区分の1,100点は医療費11,000円、1割負担なら1,100円、3割なら3,300円です。これは訪問診療の基本分だけです。歯を治す処置、検査、入れ歯、衛生指導、加算などは別に計算し、交通費の実費も確認します。

2人以上の区分では、診療が20分未満なら原則として順に287点・217点・96点・57点になります。1人の区分は20分未満でも1,100点です。同居家族の診療や緊急訪問、医療機関の届出状況などにも別の扱いがあり、建物の人数だけでは確定しません。

医療保険の訪問歯科衛生指導の基本分は、同じ月に指導する対象人数で380点・330点・260点に分かれます。歯科医師の診療料とは、人数を数える期間も異なります。受ける内容と回数を歯科医院へ聞き、基本分の試算に進んでください。

訪問歯科の診療・衛生指導の基本分を試算する

人数・時間の区分と計算に含む範囲を見る

高額療養費の負担軽減を見る

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歯科医院へ、通院の難しさと口の症状を伝える

かかりつけの歯科医院へ、訪問できるかを相談します。対応先が分からない場合は、医師やケアマネジャーにも相談できます。「入れ歯が痛くて食べられない」など、急いで困っていることを最初に伝えましょう。

診療前には、病気、服薬、アレルギー、介護認定、保険情報を伝えます。診療できる場所、横になれる姿勢、家族などの同席が必要かも確認します。説明を受け、本人の希望を確かめて治療計画を立てます。

歯科医師の診療日と、歯科衛生指導の日が分かれる場合もあります。予定表と領収書で内容を確認し、治療が進んだときや体調が変わったときは、回数や方針を相談し直します。

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口を開けにくい・姿勢がつらいことも、先に相談する

体の緊張が強い、呼吸が苦しい、治療の意味を理解しにくい、器具が怖いといったことを先に伝えてください。歯科医師は、休憩や説明の方法、治療環境への慣れ方などを考えます。本人が嫌がる理由を確かめながら進められるよう相談しましょう。

治療後の痛みや出血など、次の訪問までに困ったときの連絡先を確認します。夜間・休日の連携体制がある場合は、別の歯科医院が対応することもあります。いつ、どこへ相談するかを文書などで受け取っておきましょう。

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出典・掲載範囲

2026年6月施行の歯科診療報酬改定に基づきます。金額例は訪問診療・訪問歯科衛生指導の基本分です。治療費、加算・減算、交通費、介護の管理指導、公費等による軽減は別に確認します。

利用する前のQ&A

訪問歯科の試算には、虫歯の処置や入れ歯の費用も入りますか?

対象:訪問歯科

掲載内容:2026年6月1日施行の診療報酬改定に基づく内容

この計算は歯科訪問診療料、または訪問歯科衛生指導料から選んだ基本項目が対象です。検査・処置・義歯などの治療費は含みません。

歯科医院には「訪問の費用」と「予定する治療の費用」を分けて聞きましょう。建物の人数や診療時間などの区分も関係し、この結果だけでは支払総額や保険適用は決まりません。

根拠・参考:訪問歯科:算定解説と根拠資料(当該サービスの費用の構成・対象条件・掲載期間。各項目に一次資料への参照を掲載)

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