Carecalculate社会保障制度と費用を知る

通所型サービスの制度と支援内容

外出や交流を増やし、家での暮らしを続けたい人へ。通所型サービスの対象、運動・食事・入浴などの違い、従前相当の職員配置と部屋の広さ、基本料金と食費の分け方を説明。地域に合う通い先の相談と、対応する市の試算へ案内します。

掲載内容:2026年度の総合事業の制度概要(料金・適用時期は市区町村ごとに異なります)

体を動かし、人と会う機会をつくって、家での暮らしを続ける

総合事業の通所型サービスは、地域の会場や事業所へ通い、体を動かす、食事や入浴の支援を受ける、人と交流するなどして、暮らしを支える仕組みです。「近所の店まで歩きたい」「家に閉じこもりがちなので人と話したい」といった希望から通い先を考えます。

市区町村によって、用意している活動や料金が違います。長い時間過ごすデイサービス、短時間の運動、住民の交流活動などは、必要な支援も職員の体制も同じではありません。筋力の数字だけでなく、自宅や地域で何を続けたいかを大切にします。

この説明と表の根拠を確認する

要支援の人や65歳以上の事業対象者が、必要な支援を相談する

通い先を探すときの入口
本人の状態相談すること
要支援1・2担当者や地域包括支援センターと、通う目的・必要な介助・頻度を相談する。
65歳以上で認定がない基本チェックリスト等で暮らしの状態を確認し、総合事業の対象か、認定申請が必要かを相談する。
40~64歳の第2号被保険者基本チェックリストだけでは事業対象者にならない。要支援認定等の条件を確認する。
以前の活動を使っていて要介護になった一部の活動は続けられる場合がある。従前相当と短期集中Cは、この継続利用の対象外。

認定を受けていなくても参加できる体操教室などは、「一般介護予防事業」という別の入口もあります。医師の指示に基づく通所リハビリや、要介護の人の通所介護も別の制度です。名前が似ていても、目的と必要な支援に合うものを選びます。

地域の体操教室・通いの場を見る

医師の指示で通うリハビリを見る

要介護の人のデイサービスを見る

この説明と表の根拠を確認する

入浴・食事がある場所も、運動や交流を中心にする場所も

通所型サービスの主な形
形どのような場所か
従前相当以前の介護予防通所介護に当たる、事業所での支援。生活の介助と機能訓練などを計画に沿って行う。
サービス・活動A市区町村が定める基準で、多様な事業者等が行う活動。時間や支援内容は地域ごとに異なる。
サービス・活動B住民の団体等による交流や支え合いの活動。有償・無償の形がある。
サービス・活動C保健医療の専門職が、3~6か月で目標に取り組む短期集中の支援。

例えば、入浴に介助が必要な人は浴室と介助体制を、人と話す機会がほしい人は活動の雰囲気を確認します。送迎、食事、入浴が全ての通い先に付いているわけではありません。活動A~Cの全てを実施していない市区町村もあります。

見学では、一日の流れ、休憩できる場所、トイレの介助、食事の形、送迎の範囲を聞きましょう。医療的な対応が必要な場合も先に伝えます。短期集中の支援を選ぶ場合は、終わった後に続けられる運動や地域活動も担当者と考えます。

この説明と表の根拠を確認する

従前相当の事業所には、相談・看護・介護・訓練を担う職員を置く

次は従前相当のうち「指定相当通所型サービス」の基準です。住民主体の活動など、全ての通い先に共通する配置人数ではありません。勤務時間で数える基準と、その場にいる人数は分けて読みます。

指定相当通所型の職員
職種主な基準
生活相談員提供日ごとに、支援を行う時間全体で1人分以上の勤務時間を確保。相談や調整を担う。
看護師・准看護師同時に一体として支援する集まり(単位)ごとに1人以上を確保するために必要な数。
介護職員利用者15人までは支援時間全体で1人分以上。15人超は、1人分に「15人を超える人数÷5」の勤務時間を加える。単位ごとに常時1人以上。
機能訓練指導員生活に必要な動きを保つ訓練を行う能力のある人を1人以上。ほかの職務との兼務もできる。

例えば利用者20人なら、介護職員の勤務時間は支援時間全体で2人分以上です。定員10人以下では、看護職員または介護職員を合わせて1人分以上とする特例があります。この場合も、そのいずれかが常時1人以上必要です。生活相談員か介護職員のうち1人以上は常勤です。

管理者は原則として常勤で管理を専ら行いますが、管理に支障がなければ兼務できます。管理者の規定自体は特定の資格を指定していません。別枠の基準該当相当では人員や管理者に異なる扱いがあるため、利用先の枠と実際の体制を確認します。

この説明と表の根拠を確認する

食堂・訓練室は定員1人につき合計3㎡以上。休む場所も確認

指定相当の事業所には、食堂、機能訓練室、静養室、相談室、事務室と、消防設備などが必要です。食堂と機能訓練室の合計面積は定員1人につき3㎡以上なので、定員20人なら合計60㎡以上です。建物全体の面積ではありません。

食事と訓練に支障がない広さを確保できれば、食堂と訓練室を同じ場所にできます。相談室は話が外へ漏れない配慮が必要です。部屋の広さに加え、疲れたときに休めるか、車いすや歩行器で動きやすいかも見学で確かめましょう。

基準該当相当にも食事・訓練の場所の合計3㎡×定員等の基準がありますが、A~Cの活動にこの設備を一律に求めるものではありません。地域の会場を使う活動は、その活動内容に合う設備と安全な参加方法を確認します。

この説明と表の根拠を確認する

介護の利用料に、食費などを足して月の予算を考える

総合事業の料金は、市区町村が決めます。次は国の従前相当の基本単位を使い、1単位10円・1割負担とした例です。食費や加算を入れない基本部分で、どの地域でもこの額で使えるという意味ではありません。

国の基準で見る基本部分
利用区分月額方式回数方式の1回
要支援11,798単位 → 1,798円436単位 → 436円
要支援23,621単位 → 3,621円447単位 → 447円

事業対象者は、計画で週1回程度が必要なら上の要支援1の区分、週2回以上なら要支援2の区分を使う国の基準です。回数方式は月4回・月8回の上限があります。実際の自治体が採用する方式と、契約の利用区分を確認します。

定員19人以上の事業所で、国の要支援1の月額と処遇改善加算Ⅱイ10.9%だけを使う例なら、1,798単位+196単位=1,994単位。1単位10円・1割負担で月1,994円です。定員19人未満では同じ加算区分でも率が異なります。食費などの実費は別に足します。

食費、おむつ代、本人の希望で通常地域の外へ送迎する費用などは、事前に内容と金額の説明を受け、同意して負担します。「介護の自己負担」と「食事等の実費」を分けた月額の見積もりをもらいましょう。

通所型サービスの単位数・加算・減算を見る

対応している市の通所型サービスを試算する

当サイトの計算は対応する市と利用区分を選んで使います。選択した事業所所在地を居住地・保険者の地域としても使うため、市外利用や住所地特例は個別に相談してください。食費等の実費は自分の見積もりに合わせて入力し、計算画面に示す固定の加算と対象範囲も確認します。

この説明と表の根拠を確認する

目的を相談し、通い先と費用を確かめて始める

  1. 地域包括支援センターや市区町村に、外出・入浴・食事などの困りごとと、続けたいことを伝える。
  2. 認定や基本チェックリストで対象を確認し、計画の担当者と目標・回数・期間を考える。
  3. 候補の通い先で、活動、介助、送迎、休憩、料金を確認する。見学できる場合は本人の感じ方も大切にする。
  4. 計画の説明を受けて同意し、通い始める。ほかの訪問サービス等との日程も合わせる。
  5. 疲れすぎていないか、外出や家での動作に変化があるかを伝え、支援を見直す。

指定相当では、管理者が本人の希望を踏まえて計画を作り、説明と同意のうえ本人へ渡します。月1回以上、状態と支援の状況を計画の担当者に報告し、期間が終わるまでに効果を確認します。通うこと自体がつらくなったときも相談できます。

総合事業の計画と相談先を見る

この説明と表の根拠を確認する

体調に合わせて参加し、急な変化への対応も確かめる

指定相当では、当日の体調を確認し、危険な強い負荷の運動を避けて無理なく支援します。体調が急に変わったときの連絡方法、転倒防止、感染症や災害への備えも必要です。通い先には、服薬や疲れやすさなど、参加に関係することを伝えましょう。

身体を縛るなどの行動制限は、生命や身体を守るため緊急やむを得ない場合を除き禁止です。事故や苦情の対応も記録します。対応に不安があれば、事業所の責任者や地域包括支援センター、市区町村へ相談してください。

この説明と表の根拠を確認する

出典・掲載範囲

総合事業の国の指針・人員設備運営基準と、2026年6月施行の国の報酬基準に基づきます。実施する活動・料金は市区町村によって異なります。職員と面積は指定相当等と明記した枠の基準で、住民活動を含む全ての通い先の共通条件ではありません。金額例は基本額と一部加算の条件を限定しています。

利用する前のQ&A

総合事業の訪問型・通所型は、訪問介護・通所介護と同じ料金ですか?

対象:訪問型サービス・通所型サービス

掲載内容:2026年度の総合事業の制度概要(料金・適用時期は市区町村ごとに異なります)

同じ料金表をそのまま使いません。総合事業は自治体の類型や実施単価を確認し、国の基準額とその地域で実際に使う金額を分けます。

利用できる支援の内容、回数、負担、食事や材料などの実費を、市区町村や地域包括支援センターへ聞きましょう。当サイトの全国制度の説明だけから、地域の提供の有無や料金を決めることはできません。

根拠・参考:訪問型サービス:算定解説と根拠資料(当該サービスの費用の構成・対象条件・掲載期間。各項目に一次資料への参照を掲載) 通所型サービス:算定解説と根拠資料(当該サービスの費用の構成・対象条件・掲載期間。各項目に一次資料への参照を掲載)

この質問のリンク
このサービスのQ&Aをすべて見る