Carecalculate社会保障制度と費用を知る

自立生活援助の制度と支援内容

掲載内容:2026年度の障害福祉制度の概要

まず知っておきたいこと

どんなときに使う?
一人暮らしなどを続ける人に、定期的な訪問や相談で、家事・健康・人間関係などの困りごとを一緒に整理します。
費用が変わるのは?
地域へ移った時期、生活状況、支援方法などで月額の区分が変わります。家賃そのものを払う制度とは別です。
次はどこへ相談する?
市区町村や相談支援の担当者に、今の住まいと助けてほしいことを伝え、利用条件を確認してください。

詳しい対象条件と根拠は、この後の説明に掲載しています。

食事や支払い、通院など、自宅での暮らしに困りごとがある人へ。自立生活援助の対象、訪問やテレビ電話で受ける支援、月の利用料を解説します。家族と同居する場合の対象条件、原則1年の利用期間と延長の手続も分かります。

自分の家で暮らしながら、困ったことを一緒に整える

自立生活援助は、障害のある人が自宅で暮らし続けるために、担当者が定期的に訪問し、困りごとの相談や関係先との調整をするサービスです。「郵便物を開けても手続が分からない」「食事や通院が後回しになる」といった、小さなつまずきから相談できます。

施設から一人暮らしへ移るときだけでなく、すでに自宅で暮らしている人にも対象になる場合があります。新しい住まいを提供するサービスではありません。今の家での生活を振り返り、本人に合うやり方や頼れる人を増やしていきます。

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食事・お金・通院・人との関係を相談できる

暮らしの中での相談例
困っていること担当者と一緒に進めること
食事やごみ出しが続かない生活の様子を確かめ、無理なく続けられる手順や、別の家事支援が必要かを考える。
支払いの書類がたまってしまう何の書類か、いつまでに何をするかを整理し、必要なら窓口や金銭管理の支援につなぐ。
病院へ行く予定が立てられない予約や受診で困る点を整理し、医療機関などと連絡を取る。
近所の人や家族との関係に悩む本人の話を聞き、何をどう伝えるか、誰に相談するかを一緒に考える。

担当者が掃除や調理を毎回代わりに行う制度ではありません。直接の家事援助や身体介護が必要な場合は、居宅介護などと役割を分けます。お金の相談ができても、預金管理や契約の代理がすべて含まれるわけではないため、必要な支援を具体的に伝えましょう。

家事や身体の介助を受ける居宅介護を見る

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一人暮らしや、家族から十分な支援を受けにくい人

対象を考える入口
暮らしの状況確認する点
施設・グループホーム・精神科病院などを出て暮らす退所・退院後の生活で、助言や相談、関係先との調整が必要か。
すでに一人暮らしをしている体調や生活環境、人間関係の変化などで、暮らしを続けることが難しくなっていないか。
家族と同居している家族の障害や病気、生活環境の大きな変化などにより、必要な支援を受けにくい状態か。
家族の死亡・入院、虐待などで急に一人になった市区町村に事情を伝え、必要な支援と開始時期を相談する。

同居家族がいるだけで対象外になるわけではありません。「誰と住んでいるか」に加え、実際に頼めること・頼めないことを伝えます。市区町村が本人の状況と支援の必要性を確認し、利用を決めます。

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定期的な訪問と、予定日以外の相談を組み合わせる

訪問を中心とするⅠ・Ⅱの区分では、おおむね週1回以上の定期訪問が基本です。月の途中から始める場合や終了へ向けて回数を調整する場合もあるため、月額の報酬を算定する条件は「その月に定期訪問を2日以上」です。この最低日数が、すべての人に十分な支援回数という意味ではありません。

自宅への訪問とテレビ電話等を組み合わせるⅢの区分もあります。報酬の条件は、訪問による支援とテレビ電話等による支援を、それぞれ月1日以上行うことです。テレビ電話だけで自宅訪問をすべて置き換える区分ではありません。

定期の予定日以外でも、本人から連絡があれば、速やかに訪問等で状況を確かめ、必要な関係先につなぎます。電話が苦手な人は別の連絡方法を相談できます。常に連絡できる体制と、連絡後にどう対応するかを、利用前に確認しておきましょう。

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地域生活支援員が訪問し、支援計画を3か月ごとに見直す

事業所の基本的な職員配置
担当人数と仕事
地域生活支援員事業所に1人以上。利用者25人ごとに1人が標準。訪問や相談、関係先との調整を担当する。
サービス管理責任者常勤なら利用者60人ごとに1人以上、常勤でない場合は30人ごとに1人以上(いずれも端数を含む)。支援計画をまとめ、職員に助言する。

この人数は事業所全体の配置の基準で、訪問時に何人来るかを示すものではありません。地域移行支援や地域定着支援を同じ事業所で一体的に行う場合には、相談支援専門員をサービス管理責任者とみなす取扱いもあります。

本人と話し合って「自立生活援助計画」を作り、少なくとも3か月に1回は見直します。例えば、最初は郵便物を一緒に整理し、慣れてきたら自分で分けて、分からないものを相談する、といった目標を考えます。本人の希望を確かめながら、難しすぎる目標や不要になった支援を調整します。

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費用は月額。家賃や食費は別に考える

基本報酬の区分と1か月の単位
区分対象・支援の違い基本単位
Ⅰ施設等を出て1年以内、又は市区町村が認める事情で急に一人暮らしを始めて1年以内など。訪問中心。支援員1人当たり利用者30人未満は1,566単位、30人以上は1,095単位。
Ⅱ退所から1年を超えた人や、すでに地域で暮らしている人など。訪問中心。30人未満は1,172単位、30人以上は821単位。
Ⅲ訪問とテレビ電話等を組み合わせる。Ⅰ・Ⅱとは重ねない。700単位。

例えばⅠ・30人未満の区分を1か月利用し、処遇改善加算Ⅱイ11.3%を加えると、1,566+177=1,743単位です。1単位10円と仮定した給付対象費用は17,430円、原則1割の負担は1,743円です。訪問回数をこの月額に掛ける計算ではありません。

利用者負担には月額上限があり、生活保護・住民税非課税世帯は0円、一定の所得までの課税世帯は9,300円、それ以外は37,200円です。成人は原則本人と配偶者の所得で区分します。他の対象サービスも使う場合は、利用者負担を合計して上限を管理します。

例には初回・同行・緊急時の支援などの加算や減算を含みません。家賃や食費など普段の生活費も別です。当サイトの計算では、事業所に確認した月額区分と固定の処遇改善加算から試算します。

月額区分を選んで自立生活援助の利用料を計算する

訪問の条件と初回・同行・緊急時の加算を見る

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原則1年。必要な場合は審査を経て延長できる

標準の利用期間は1年間です。終わりが近づいたら、できるようになったこと、まだ困ること、終了後に相談する相手を本人と確認します。1年たったら何でも一人でできなければならない、という意味ではありません。

1年を超えても支援が必要な場合は、市町村審査会で個別に審査し、必要性が認められれば最大1年間ずつ更新できます。自立生活援助では、必要性が認められる限り更新回数の制限はありません。自動延長ではないため、期限の前に担当者と市区町村へ相談します。

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市区町村に、暮らしのどこで困っているかを伝える

利用開始までの流れ
段階本人が相談・確認すること
1 相談する市区町村の障害福祉窓口や相談支援事業所へ。困る場面、今頼っている人、今後暮らしたい場所を伝える。
2 申請と計画サービス等利用計画を準備し、市区町村が必要性を確認する。
3 事業所を選んで契約訪問できる地域、連絡方法、費用、担当者、訪問・テレビ電話の予定を確認する。
4 支援を始める本人に合った目標を計画にし、自宅での困りごとから一つずつ取り組む。

退院・退所を予定している人は、住まいを決める準備と並行して相談します。自立生活援助だけで住まいの契約や日々の介助がすべて整うわけではないため、病院・施設の担当者や相談支援専門員と、必要な支援を組み合わせます。

退院・退所して地域で暮らす準備の支援を見る

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自宅での支援も、本人の希望とプライバシーを守る

自宅で支援を受けると、部屋やお金、家族との関係など、知られたくないことを話す場面もあります。支援に必要な情報を誰と共有するか、家族にどこまで伝えるかを、本人に分かる言葉で説明してもらいましょう。

本人の希望と支援者の考えが違うときも、すぐに支援者だけで決めず、本人が選べる方法を探します。言いにくい不満や不適切な対応は、事業所の苦情担当や市区町村へ相談できます。

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急な困りごとと災害時の連絡先を決めておく

夜間に困った場合の連絡方法、担当者と連絡がつかない場合の次の連絡先、訪問できないときの対応を決めておきます。連絡体制があることと、職員が一日中自宅にいることは違います。日常的な相談と緊急時の対応を分けて確認しましょう。

災害で訪問が難しいときには、誰が安否を確認するか、避難や薬のことで誰に相談するかを共有します。電話だけでやり取りするのが難しい人は、使える連絡方法を日頃から試しておきます。

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出典・掲載範囲

2026年度の全国制度と2026年6月の報酬を基に説明。訪問・テレビ電話の区分、利用期間・延長、職員配置と月額費用を掲載。個人の支給決定や全加減算を判定するものではありません。

利用する前のQ&A

一人暮らしなら、自立生活援助の区分を自分で選べますか?

対象:自立生活援助

掲載内容:2026年6月施行の障害福祉サービス等報酬改定に基づく内容

一人暮らしという情報だけで区分や利用資格は決まりません。地域へ移った時期、生活状況、支援方法などを踏まえたⅠ・Ⅱ・Ⅲの区分を事業所へ確認します。

計算では確認済みの区分と担当利用者数を選び、基本月額を試算します。入力の選択肢があることは、その区分で支給決定を受けたことを意味しません。

根拠・参考:自立生活援助:算定解説と根拠資料(当該サービスの費用の構成・対象条件・掲載期間。各項目に一次資料への参照を掲載)

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