Carecalculate社会保障制度と費用を知る

就労定着支援の算定と利用者負担

掲載内容:2026年6月施行の障害福祉サービス等報酬改定に基づく内容

まず知っておきたいこと

どんなときに使う?
一般の職場に就職した後、生活や職場で生まれた困りごとを整理し、働き続けるための調整を受けます。
費用が変わるのは?
支援に対する月額の報酬と、本人の給料は別です。面談の回数だけで月額を何倍にもする仕組みではありません。
次はどこへ相談する?
就職前に利用した支援先や相談支援の担当者に、利用できる期間と職場での困りごとを相談してください。

詳しい対象条件と根拠は、この後の説明に掲載しています。

就職後の生活と職場の調整を支える月額報酬を解説します。事業所の就労定着率、支給決定期間、初期支援や地域連携の加算を確認し、面談回数をそのまま月額に掛けない考え方を説明します。

参考金額の前提

報酬を読む順序

一般就労後の生活面や職場との調整を支える月額報酬です。事業所の就労定着率に応じた区分を使い、当月に必要な支援を行ったことを確認します。面談を何回行ったかだけで基本月額を倍にするものではありません。本人の賃金や会社の売上とは区別します。

確認する順序

根拠:令和8年度 障害福祉サービス費等の報酬算定構造/印刷29頁

基本報酬の確認

算定単位:区分ごとの日・回・月

算定区分基本単位算定単位
就労定着率9割5分以上3,512 単位1月
就労定着率9割以上9割5分未満3,348 単位1月
就労定着率8割以上9割未満2,768 単位1月
就労定着率7割以上8割未満2,234 単位1月
就労定着率5割以上7割未満1,690 単位1月
就労定着率3割以上5割未満1,433 単位1月
就労定着率3割未満1,074 単位1月

下表の前提に合う場合の基本部分です。ここにない区分が無料、又は利用できないという意味ではありません。

算定条件(次のすべてを確認)

併算定・回数の制限

留意事項

根拠:令和8年度 障害福祉サービス費等の報酬算定構造/印刷29頁

地域連携会議実施加算

算定単位:表記の回・日・月

評価単位等
地域連携会議実施加算Ⅰ579/Ⅱ405単位・回

Ⅰ・Ⅱ合わせて月1回かつ年4回まで。地域の関係者との会議等により就労継続を支えます。 自動的に全員へ付く料金ではありません。詳細な施設基準、実施記録、届出、併算定制限は当該加算の告示・留意事項を確認します。

算定条件(次のすべてを確認)

併算定・回数の制限

根拠:令和8年度 障害福祉サービス費等の報酬算定構造/印刷29頁・地域連携会議実施加算

初期加算

算定単位:表記の回・日・月

評価単位等
初期加算900単位/月

就労定着支援を開始する時期の所定の支援要件を確認します。 自動的に全員へ付く料金ではありません。詳細な施設基準、実施記録、届出、併算定制限は当該加算の告示・留意事項を確認します。

算定条件(次のすべてを確認)

併算定・回数の制限

根拠:令和8年度 障害福祉サービス費等の報酬算定構造/印刷29頁・初期加算

就労定着実績体制加算

算定単位:表記の回・日・月

評価単位等
就労定着実績体制加算300単位/月

事業所の就労定着の実績等による体制評価です。 自動的に全員へ付く料金ではありません。詳細な施設基準、実施記録、届出、併算定制限は当該加算の告示・留意事項を確認します。

算定条件(次のすべてを確認)

併算定・回数の制限

根拠:令和8年度 障害福祉サービス費等の報酬算定構造/印刷29頁・就労定着実績体制加算

職場適応援助者養成研修修了者配置体制加算

算定単位:表記の回・日・月

評価単位等
職場適応援助者養成研修修了者配置体制加算120単位/月

職場適応援助者の養成研修を修了した職員の配置等を確認します。 自動的に全員へ付く料金ではありません。詳細な施設基準、実施記録、届出、併算定制限は当該加算の告示・留意事項を確認します。

算定条件(次のすべてを確認)

併算定・回数の制限

根拠:令和8年度 障害福祉サービス費等の報酬算定構造/印刷29頁・職場適応援助者養成研修修了者配置体制加算

利用者負担上限額管理加算

算定単位:表記の回・日・月

評価単位等
利用者負担上限額管理加算150単位/月(月1回まで)

上限額管理の担当事業所が管理を実施する場合です。 自動的に全員へ付く料金ではありません。詳細な施設基準、実施記録、届出、併算定制限は当該加算の告示・留意事項を確認します。

算定条件(次のすべてを確認)

併算定・回数の制限

根拠:令和8年度 障害福祉サービス費等の報酬算定構造/印刷29頁・利用者負担上限額管理加算

加算・減算を確認する際の注意

基本報酬とは別に、職員配置や専門性、初回・初期の支援、家族や医療機関等との連携、送迎などを評価する項目があります。対象となる項目はサービスごとに異なります。身体拘束、虐待防止、業務継続計画、情報公表等の減算も、対象と適用要件を確認します。

割合で計算する処遇改善加算等は、対象となる所定単位にそのサービスの率を適用します。一律の単位数を加える項目や、月・日・回ごとの上限がある項目と混同しないでください。下の一次資料には掲載区分以外の基本報酬・加減算も記載されています。

根拠:令和8年度 障害福祉サービス費等の報酬算定構造/印刷29頁

算定の読み方 Q&A

表の単位数がそのまま自己負担になりますか?

なりません。支援に対する報酬、給付される額、利用者が負担する額を分けます。地域ごとの単価、負担上限や無償化等、実費の条件を確認します。

補足Q&A(原文を踏まえた解説):厚生労働省・障害者の利用者負担/月ごとの利用者負担の上限・負担軽減

日数・回数・月数を同じように掛けてよいですか?

それぞれの項目の算定単位に合わせます。月額の支援費に面談回数を掛けたり、加算の上限回数を超えて足したりしません。

補足Q&A(原文を踏まえた解説):令和8年度 障害福祉サービス費等の報酬算定構造/印刷29頁

根拠:令和8年度 障害福祉サービス費等の報酬算定構造/印刷29頁

福祉・介護職員等処遇改善加算

算定単位:1月

区分所定単位に対する割合
Ⅰイ115/1,000(11.5%)
Ⅰロ119/1,000(11.9%)
Ⅲ98/1,000(9.8%)
Ⅳ81/1,000(8.1%)

賃金改善・職場環境等の要件を満たし、該当区分を届け出た事業所で算定する月単位の加算です。基本報酬だけでなく対象となる加算等を含む所定単位に率を掛けます。ⅠイとⅠロなどを同時に足すものではありません。

上表は当該ページの基本となる事業所区分の率です。指定障害者支援施設での実施、経過的な児童発達支援等に別の率がある場合は、その区分の表を確認します。未掲載の特例を同じ率とみなさないでください。

算定条件(次のすべてを確認)

併算定・回数の制限

留意事項

根拠:令和8年度 障害福祉サービス費等の報酬算定構造/印刷29頁・福祉・介護職員等処遇改善加算

掲載範囲・未収録項目

費用・算定のQ&A

就労支援の「定着率」は、自分が就職できる確率ですか?

対象:就労移行支援・就労定着支援

掲載内容:2026年6月施行の障害福祉サービス等報酬改定に基づく内容

事業所の報酬区分に使う実績で、本人の就職確率を表す数字ではありません。事業所に算定上の区分を確認して使います。

就労移行支援の試算は定員区分と利用日数に応じたサービス費Ⅰです。就労定着支援は基本月額であり、面談回数をそのまま掛ける計算ではありません。どちらも本人の賃金・収入を求めるものではありません。

根拠・参考:就労移行支援:算定解説と根拠資料(当該サービスの費用の構成・対象条件・掲載期間。各項目に一次資料への参照を掲載) 就労定着支援:算定解説と根拠資料(当該サービスの費用の構成・対象条件・掲載期間。各項目に一次資料への参照を掲載)

この質問のリンク
このサービスのQ&Aをすべて見る